白亜紀前期(約1億2000万年前)の北アメリカに生息した肉食恐竜です。
体長約12m、体重は2~4トンにもなり、ティラノサウルスやギガノトサウルスと並ぶ史上最大級の肉食恐竜の1つで、当時の北アメリカで食物連鎖の頂点に立っていました。
一昔前はアロサウルス科と考えられていましたが、1990年にほぼ完全な骨格が発見されたことや、カルカロドントサウルスやギガノトサウルスの研究が1990年以後に進んだこともあり、比較的最近カルカロドントサウルス科の巨大肉食恐竜として扱われるようになりました。
カルカロドントサウルスの特徴として、首から尾にかけて背骨の棘突起が伸びた60㎝にもなる帆を持っており、体温調整に使われていたと考えられています。
アクロカントサウルス2018(PAPO)レビュー
フランスの動物フィギュアメーカーPAPOから発売されているアクロカントサウルスの2018年モデルです。
この2018年モデルの前に2017年モデルが発売されていて、そのときのモデルは頭から尾にかけて紫とオレンジのラインが入ったデザインになっていました。
2018年モデルはブラウンを基調とした虎柄になっています。
全体的なポージングは頭を下げて身を低くした姿勢をしています。
他の恐竜フィギュアではあまり見かけないポージングで、目線は少し上に向け、今にも獲物にとびかかる直前のような感じでとてもカッコいいです。
フィギュアは右手指を地面につけているため、台座無しでも安定して自立しています。
頭は、顎が可動します。
口の中には鋭く小さい歯が並んでいます。
歯はすべて同じ大きさではなく、一本一本大きさが違います。
塗装もはみ出しはほぼなく、歯と口の中がきれいに塗り分けられていています。
顔の小さな鱗も一つ一つ作られていて、塗装も同色一辺倒ではなく鱗ごとに細かく色が異なっていて、非常に手が込んでいます。
口を閉じると上顎の歯がはみ出ています。
正面から見ると目はやや横向きになっています。
でも、目玉の向きからは目の焦点があっていないように見えます。
後頭部から背中の帆が始まっているため、首は太く見えます。
喉元はトゲが生えたデザインになっています。
この恐竜は、前足が太く大きいです。
PNSOのティラノサウルスやVITAEのギガノトサウルスに比べてみると、かなりしっかりした前足をしているのが分かります。
前足には3本の爪が付いていて、どの爪も大きく太いです。
右手指の背中を地面につけています。
このおかげで、飾るときにかなり安定しています。
ちょっとやそっとの事では倒れません。
左手は地面につくことなく、少し浮いています。
アクロカントサウルス最大の特徴である短めの帆です。
背骨の棘突起が伸びたものなので、背骨と一体になっています。
帆の中にある棘突起のラインも一本一本造形されていて、突起の先には小さいトゲが付いています。
このトゲはPAPOのアレンジでしょう。
胴体は肋骨のラインが見えていたり、血管が見えていたりで、なかなか精巧な作りです。
皮膚の鱗やコブも作られていてリアルです。
塗装は、土色をベースに茶色の斑点模様になっています。
これは尻尾のほうにいくにつれて虎のような縞々模様になっていきます。
足は、筋肉質で安定感のある足です。
太ももやふくらはぎの筋肉の隆起がしっかり出ていて、動物感があります。
爪は指と一体になることなく一本一本作られていて、塗装も指とは別にやや黒っぽい茶色で塗られています。
尻尾は太く、やや短めの印象です。
全体が前傾姿勢なので、尻尾は少し上を向けた感じでバランスを取っています。
背中から続いた帆は、尻尾の途中まで続いています。
おわりに
PAPO社のアクロカントサウルス2018のレビューでした。
PAPOの恐竜フィギュアはジュラシックパークに出てくる恐竜デザインをイメージしているのか、ティラノサウルスやトリケラトプス、スピノサウルスなど映画に出てくる恐竜にそっくりです。
なので、ジュラシックパークファンなら買って損はないフィギュアです。
トゲがいっぱい付いていたりして、メーカーのアレンジがけっこう効いていますが、造形や塗装は素晴らしく、またポージングも躍動感があって観ていて飽きないです。
大人も十分に楽しめるフィギュアだと思います。
けっこう手ごろな価格で手に入るので、初めて恐竜フィギュアを買おうという人には特におすすめです。
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