トリケラトプスは約6500万年前の白亜紀後期、北アメリカ大陸に生息していた草食恐竜で、恐竜が絶滅する直前まで生きていた種類の一つです。
かなりの知名度を誇り、図鑑などでティラノサウルスと戦う姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
その容姿は目の上に2本、鼻先に1本の角を持ち、頭には首を覆うように大きなフリルがあります。
大きさは全長9m、体重は約8トンにもなり、4本の足でサイやゾウのように歩き、クチバシのような口で植物を摘み取って食べていました。
恐竜大王トリケラトプス(PNSO)レビュー
角を前方に向けて顎を引き、いまにも突進しそうなポージングです。
フィギュアは長さ38cm、高さ14cmとなかなか大きく迫力があります。
スケールとしては1/25くらいでしょうか。
PVCでできており、大きさの割に非常に軽く349gしかありません。
iPadよりも軽いです。
けっこう固くて指で押してもあまり曲がらないくらいしっかりしています。
色は全体的に青みがかったグレーで塗装されていますが、顔やお腹は茶褐色になっています。
では、各パーツを見ていきましょう。
頭には大きな角が2本生えています。左右対称ではなく、どちらの角も少し左に曲がっています。角はただの長い棒状ではなく、先端に向かって細かい溝が入っています。
フィギュアでは角の長さは5㎝程度ですが、実際の角は1.8m、頭は口からフリルの先まで2.5mありました。
後頭部のフリルは裏側にもしっかり筋肉がついており、分厚い印象を受けます。
フリルの外縁は骨質の小さな棘が覆っていて、表面はゴツゴツとした突起の列が3列、顔の中央と左右の角の上にあります。
同心円状に溝も入っています。
フリルの表側の塗装は光沢があります。
これのせいで少しおもちゃ感が出てしまっている気がします。
胴体と同じようにマットな色にしたらよかったのにと思うところです。
目の瞳は白と黒の二層になっています。
目の周りは少し盛り上がったような同心円状の彩色がされ、目元は黒く塗られています。
口は閉じています。
同メーカーのトリケラトプス“ドイル”のように可動はしません。
鼻の上の角は、目の上の角と比べれば小さくこじんまりしています。
大きな頭を支える首は太く短いです。
よ〜く見ると、首と胴体のつなぎ目がうっすら見えます。
胴体はかなりずっしりと重さを感じるくらいの大きさと重量感があります。
鱗や突起も丁寧に作られていて、その一つ一つがしっかり塗装されています。
背中側は鱗どうしの間が白っぽく塗られているため、ひとつひとつの鱗が目立ちます。
そのため、皮膚表面がとても立体的な印象を受けます。
背骨のラインの鱗は大きくなっており、周囲には大きなコブが不規則に散らばっています。
前足は太く短く、爪は象のようなヒヅメです。
右側は後ろに蹴り出しており、今まさに歩いている瞬間を表現しています。
前足の指は5本。
体重のかかる親指から中指までは大きくなっています。
後ろ足はかなり太いです。
特に太もものあたりの筋肉はしっかりしています。
尻尾は太く短いです。
肉食恐竜と違って、体の3分の1くらいの長さしかありません。
2足歩行の肉食恐竜は尻尾でバランスを取るため、体と同じくらい長くなければいけなかったのでしょうが、トリケラトプスは4足歩行のため尻尾が長くなる必要がなかったのかもしれません。
お腹は褐色と灰色が混じったような色です。
お腹の皮膚も手を抜かずにしっかり作られています。
鱗どうしが塗り分けられているため、爬虫類っぽい皮膚感がでています。
脇腹は少し横に出っ張っており、肋骨を表現しているのかうっすら縦に4~5本のラインが入っています。
足の裏にPNSOのロゴがあります。
台座はありません。
4足で立つので、特に必要ないですが、あったほうがもっとトリケラトプスが映えたでしょうね。
箱のパッケージデザインはジオラマ風になっていてカッコいいです。
底面には注意書きなど書かれていますが、ほとんど中国語なので私には何を書いているのかわかりません。
終わりに
以上、PNSOトリケラトプスのレビューでした。
迫力ある大きさの割に軽く丈夫です。
全体のポージングも格好良く、各部の造形も細かいところまでしっかり作られています。
頭の塗装に光沢を出しているところに違和感がありますが、それを差し引いてもよくできたフィギュアだと思います。
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