中国メーカーのPNSOが発売している恐竜フィギュアで、実際の化石標本に基づいて作られているため、数あるギガノトサウルスのフィギュアの中でも、最もギガノトサウルスっぽいフィギュアになります。

大きさはティラノサウルス・ウィルソンやスピノサウルス・エッシェン、トリケラトプス・ドイルと同じ1：35スケール。

PVC製で硬くずっしりした重みがあります。

長さ：37㎝、高さ：15㎝です。

ポージングの関係上、基本的にフィギュア単体では立ちません。

台座が付いており、そこに固定用の棒があるので、左後足の穴にはめ込んで固定します。

この固定棒なんですが、ティラノサウルス・ウィルソンのものは穴に対して棒が細く、長さも短めでした。

そのため固定がゆるゆるで、しばらくしたら傾いて倒れてしまう問題がありましたが、今回のギガノトサウルスは金属製のやや長い棒を使っていて、より強固に固定されています。

しかし、金属棒が針金のように細くなっているので、穴が棒より大きくガバガバになってしまうと、傾いて倒れると思います。

海外のレビューを見ているとそういった物もあるみたいなので、この点は個体差で当たりはずれがあると思います。

幸運にも私の物は倒れることなくポージングできました。

ルーカス・ザ・ギガノトサウルス（PNSO）レビュー

それではいつものように頭から順に見ていきます。

頭骨が1.7mと最大のティラノサウルス“SUE”の1.5mを上回ります。

ただ、頭骨の後ろは見つかっていないため推測で1.7ｍとなっています。

口先に向かってとんがった三角形の頭をしており、ティラノサウルスと比べて大きさはあるけど、ガッチリした感じはありません。

実際幅は薄いですし、アゴもティラノより細いです。

下顎は少し違和感があるくらい前に飛び出ていて、シャクレています。

また、顎は可動するようになっていて口の中には独立した歯がたくさん並んでいます。

それぞれの歯は小さいにもかかわらず、塗装のはみ出しなどはありません。

口を開けすぎると頬肉が無くなるので、ガバッと大口を開けることはできません。

また、個体差でしょうが、このフィギュアは口の関節が少しゆるく、固定しにくい顎の角度がありました。

体重６ｔ以上と推定されている胴体はガッチリしていて大きく、最大級の肉食恐竜に恥じない重厚な体格です。

フィギュアにはザラザラした皮膚や皮膚の下に見える肩甲骨、肋骨などの細かい情報もたくさん詰まっています。

このフィギュアはよく見ると、鳥の翼のような風切羽が作られているのが分かります。

実際のカルカロドントサウルス類に羽毛があったかはまだわかっていないため、忠実さから脱線してずいぶん思いきった造形にしたなと思います。

腕は左右でポージングが異なっており、対称ではありません。

また、3本の指先には鋭い爪があります。

大腿骨が長く、時速20～40キロと巨体の割に早く走ると考えられていますが、それを意識してかポージングは疾走する姿になっています。

太ももやふくらはぎの肉付きがしっかりしていて、運動能力は高そうです。

右足のつま先は浮いていますが、完全に浮いているわけではなく、爪先が地面に接地しています。

左足だけで固定されているので、その重量に耐えられず倒れてしまうんじゃないかと心配になりますが、今のところちゃんと立っています。

尻尾は長く強靭です。

上半身と同じくらいの長さがあり、後足を中心に前後でバランスのとれたスタイルに見えます。

台座は乾燥してひび割れた地面と散らばった恐竜の骨がデザインされています。

何の恐竜の骨かはわかりませんが、割と小さい恐竜だと思います。

主食としていたティタノサウルス類（竜脚類）ではなさそうです。

小冊子が付いていて、フィギュアの解説や造形者のコメントが記載されています。

日本語訳はないので、読むなら翻訳アプリを使いましょう。

化粧箱はきれいなホワイトベースにフィギュアの写真が掲載されています。

海外からの輸入品なので、箱に多少のスレや凹みはある可能性があります。