アロサウルス とは
今から1億5000万年前のジュラ紀後期、北米やヨーロッパに生息していた大型肉食恐竜です。
大きさは全長8〜12m、体重約2トンと推定されており、2本の後ろ足で立ち、大きな頭と長い尻尾でバランスを取るように歩いていました。
ティラノサウルスに似た姿をしていますが、ティラノと比べると頭が小さく華奢な体つきで、腕もティラノに比べて大きく頑丈なものでした。
最初の化石が発見されたのが1877年と古く、研究が進んでいることもあって知名度は高く、かなり人気がある恐竜のひとつです。
1964年に国立科学博物館で全身骨格が展示されましたが、これが日本で最初の恐竜復元骨格となりました。
アロサウルス(フェバリット)レビュー
フィギュアは歩くアロサウルスを表現しています。
恐竜本体と台座があり、台座の凸を恐竜の足裏に空いた穴に差し込んで自立させます。
台座がないと立たないので、無くさないよう注意が必要です。
フィギュアの大きさは頭から尻尾まで約20㎝、高さは台座を含めて8㎝です。
全体的に青色で統一され、後頭部から尻尾にかけて黒い縞模様のデザインがされています。
青色は黒に近い青なので、全体的に落ち着いた感じで締まって見えます。
アロサウルスの目の上には左右に1対ずつ突起があります。
このフィギュアでは突起が目の上から鼻先の方まで山脈みたいに伸びていて、赤茶色に塗られています。
頭骨の開口部(穴)にそって目の前方が丸く縁取りされているのがわかります。
けっこう細かいですね。
口には鋭い歯がずらりと並んでいます。
ティラノサウルスと違って顎の力はそれほどでもなく、歯で獲物の肉を切り裂いて食べていたようです。
前足には3本の大きなカギ爪がついていて、獲物に引っ掛けたり、肉を切り裂いたりしていたと思われます。
一番内側が親指、外側が中指にあたり、薬指や小指はありません。
太くて長い後ろ足。
ふくらはぎを見るととても筋肉質な足をしているのがわかります。
足跡の歩幅から時速30km程度で走れた推測されていますが、時速60kmで走ったとする説もあり、大型肉食恐竜としてはかなり走るのが早かったようです。
足の爪の造形はちょっと雑な印象。
あまりカギ爪っぽくなくて、指先に粘土のかたまりをくっ付けたみたいになっている爪もあります。
胴体はがっしりしています。
表面は筋肉の隆起や小さなウロコ、シワも作られていて、なかなか細かい造形です。
背中にはアレンジでギザギザのトゲがあります。
尻尾は全長の半分ほどあります。
ムチのように長くしなやかです。
台座は、ゴツゴツした岩場が表現されています。
所々黄緑になっており、コケが生えているイメージをしているのでしょうか。
2つの凸がついていて、それぞれフィギュアの左右の足裏にはめ込むようになっています。
フェバリット・ソフトモデルの肉食恐竜は1箇所で台座に固定させるものも多いのですが、このフィギュアは2箇所で固定するので安定感があります。
おわりに
今回はアロサウルスでした。
昔から知られている大型肉食恐竜ですが、ティラノサウルスの影に隠れてしまってなかなか主役になれないイメージの恐竜です(個人的なイメージです)。
映画『恐竜グワンジ』とかでは主役だったりしますが、日本で一番メジャーな恐竜映画であるジュラシックパークシリーズではほぼ活躍していません。
『ジュラシックワールド〜炎の王国』では、火山弾が飛んできて吹っ飛ばされるという扱いですし、カルノタウルスのほうがよっぽど存在感がありました。
まあ、アロサウルスは特徴という特徴がないから使いにくいのかもしれませんが、ジュラ紀最強ともいわれる恐竜なのでもうちょっと活躍させてほしかったですね。
フィギュアに関しては、「1,000円なら買い」のレベルです。
今回買ってきたのは塗装もきれいでアタリでしたが、フェバリット・ソフトモデルはデキに個体差があるようなので、できれば博物館や百貨店で実物を見て買ったほうがいいと思います。
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