★★★★☆
子供向けのアクションフィギュアなので、大人は物足りないかも。でも珍しいアルバートサウルスなので恐竜好きは持っていて損なし。
長さ約35㎝、高さ15㎝、重さ700g
2019年にマテルから発売されたアクションフィギュアで、モデルとしては割と珍しいアルバートサウルスのフィギュアです。
このアクションフィギュアシリーズはジュラシックワールドのラインで発売されていますが、実際にジュラシックに登場していない恐竜もラインナップされていて、このアルバートサウルスもその1つです。
わりと小さい子供をターゲットとしていて、アゴや腕、足、尻尾などをグリグリ動かすことができ、いろいろなポージングを楽しむことができるのと、“バトルダメージ”仕様で内臓を露出させるギミックが付いています。
アマゾンでは4000円台で販売されていて、パポの恐竜フィギュアと同じくらいなので割と購入しやすい価格のフィギュアだと思います(が、子供向けにしては高めかなと思ったりもします)。
ジュラシックワールド・バトルダメージ アルバートサウルス(マテル)
頭は口が可動するようになっていて30~40度くらい開きます。
あまり大きく開くとアゴがシャクレテいるのが強調されてカッコ悪くなるため、ちょっと開ける程度がいいんじゃないでしょうか?
口を閉じると上アゴの歯はむき出しです。
アルバートサウルスの特徴である目の上の突起も造形されていて、おもちゃの造形的にはアロサウルスっぽい顔にも見えてきます。
首筋から背中にかけてゴツゴツとした大きめのコブが強面の顔と相まってカッコいいです。
首は根元から動き、上下左右を向かせて表情をつけることができます。
首は360度ねじることもできるのでこんなおかしなポージングもできます。
鼻先から背中にかけては、赤っぽくグラデーションのかかった塗装になっています。
単色よりずっと見栄えが良いですね。
首は黄土色から白っぽく(ベージュ)なるようなグラデーション塗装です。
頭部は割と塗装に手がかかっています。
一方胴体側はというと、ほぼ黄土色単色です。
お腹と背中で色を変えるくらいしてほしいところですし、背中や尻尾に模様入れたりするだけでも、もっとカッコよくなる気がします。
体表はシワや筋肉、肋骨の跡などが分かる造形です。
塗装は、パーツによって少しテカリがあるようで、大腿部や背中の一部が少しテカってます。
このフィギュアは右半身が“バトルダメージ”仕様でギミックがあります。
右わき腹を押すと、皮膚が下がって肋骨が見えてしまいます。
さらに肋骨を押すと、肋骨が上がって内臓が現れます。
これは肺でしょうか?
押すと柔らかい素材でできているのが分かります。
腕は付け根から動かせ、90度くらい回転します。
爪先は塗装されていません、体色と一緒です。
指から先は柔らかい素材でできているので、小さい子にとって爪先が危険ということはないと思います。
後足は付け根から動かすことができ、360度回ります。
右足は“バトルダメージ”仕様でひっかき傷が2本入っています。
台座なしの2足で自立するため、足先は少し大きめに作られています。
足首のところで回転させることができて水平方向に360度回りますが、爪先を後ろのほうに向けた状態ではバランスが取れず、自立できなくなります。
10度くらい、股を開くように動かすこともできます(右足を開いています)。
少し丸みを帯びた爪になっているので、当たってケガをするリスクは低いと思います。
この爪は黒い塗装が施されていますが、第1指は塗装漏れなのか爪の色が塗られていません。
体の長さから考えると、細くて短めの尻尾をしています。
長いとパッケージに入らなくなるから短いのかもしれませんが、よりリアルなフィギュアを見ているとちょっと違和感があります。
尻尾も根元から動きます。
360度ねじることができる事ができるのと、ボールジョイントのように上下左右に角度を付けられます。
箱は台座と背景のみの造りで、フィギュアはむき出しです。
裏面にはギミックの説明が書かれています(英語で)。
裏面のフィギュア画のほうがしぶくてカッコいい塗装をしているように見えます。
おわりに
今回はマテルのバトルダメージアクションフィギュア、アルバートサウルスでした。
アルバートサウルスはT-rexっぽい姿をしていながら、アロサウルスのようなスタイルの良さを持つので個人的に大好きな恐竜の一つなのですが、この恐竜のおもちゃはなかなか商品化されていないので、見つけたときにはテンションが上がって即買いしてしまいました。
おもちゃの対象年齢は今までレビューしてきたフィギュアより圧倒的に低いと思いますが、割と強面なうえ、顔の眼窩窓(目の周りのくぼみ)や前眼窩窓(目の前方にある大きめのくぼみ)など細かい造形もできていて割と満足です。
私は飾っておくだけのタイプなので、内臓露出ギミックなんかは特に不要なんですが、ガシガシ遊ぶ子供にはいろんなシチュエーションを作れて面白いと思います。
T-rexとアルバートサウルスを戦わせて、アルバートサウルスが脇腹に大けがをする・・・なんてシーンも作れますね。
面白い仕掛けだと思います。
マテルのジュラシックワールドシリーズは他にもメトリアカントサウルスやコンカヴェナトルなどの映像化していない恐竜たちもラインナップされています。
アルバートサウルスをはじめ、こういった映画に出ていないちょっとマイナーな恐竜はおもちゃ化されにくいので、マテルには頑張っていろんな種類の恐竜を出していってほしいですね。
コメント