★★★☆☆(3点/5点)
シンラプトルとは?
シンラプトルは今から約1億5000万年前のジュラ紀後期、中国に生息していた中型の肉食恐竜です。
全長は7~8mで、当時の中国で食物連鎖の頂点に立っていました。
1987年に中国とカナダの共同調査隊によって化石が発見され、1994年に記載されました。
名前は「中国の略奪者」という意味で、ラプトルと名が付いています。
しかし、有名なヴェロキラプトルに近縁というわけではなく、原始的なアロサウルスの仲間です。
シンラプトル(Vitae)レビュー
フィギュアはTPRというゴム製で、長さ22cm、高さ8cmあります。
付属品は足の変形防止用プラスチックとVitaeのメーカータグだけ。
ギガノトサウルスのフィギュアと違い専用の化粧箱はありません。
今回のモデルはギガノトサウルスと比べると割と小さく、フェバリットのソフトモデル(写真はスピノサウルス遊泳ver.)に近い大きさです。
フィギュアの表面を触ると、ちょっとテカテカしたゴムっぽい感じが分かります。
ギガノトサウルスも同じような質感なので、Vitaeのシリーズはどれもこういった感じなのかもしれません。
表面はゴムっぽいですが、フィギュア自体は固くしっかりしています。
足裏が水平になっているため、台座無しでもしっかり自立します。
ただ、2足で自立するため、当然ですが横揺れには弱いです。
可動箇所は顎だけ
ゴムの摩擦が大きいのか、初めて顎を動かそうとしたときは、固くて開かなかったです。
無理やり引っ張って口を開けました。
ガバガバになって口が閉まらないよりはマシかもしれませんが、もうちょっとスムーズに動かせるようにしてほしいですね。
顎は30度くらいまで開きます。
それ以上開くと、頬の肉が足りなくて不自然な感じです。
一番の問題点。やや違和感のある顎の付け根
口の中は鮮やかなピンク色。
一応、歯と塗り分けをしていますが、少々雑です。
また、口に塗られているピンク色が顎の関節部分まできており、可動部分の隙間(分割線)からどうしてもピンク色が見えてしまいます。
ここがこのフィギュアの一番の難点でしょうか。
しっかり押し込むとピンクの部分は多少見えなくなりますが・・・
かみ合わせは良いです。
下の歯が上顎にきれいに収まり、口がちゃんと閉まった状態になります。
一つ一つのウロコはないけれど、細かい造形の胴体
全身の皮膚はウロコで再現されています。
フィギュアの表面は不規則にデコボコしていてウロコっぽくは見えません。
でも、尻尾の側面など血管が浮き出ていたり、造形自体は細かいです。
塗装は、恐竜フィギュアとしてはよく見るベーシックな茶色ベース。
背中側は濃い茶色で、お腹側に向かって薄くなっていきます。
手先、足先は背中と同じような濃い茶色です。
ゴムなので爪先を押してもあまり痛くありません。
塗装は光沢があり、ちょっとおもちゃ感が
塗装にはやや光沢感があるので、光の加減によってはややおもちゃ感が出ます。
動物の種類にもよりますけど、生き物のフィギュアはマットな塗装のほうがいいですね。
お腹にはVitaeの文字が刻印されています。
最近存在を知りましたが、2017年にすでに生産・販売されていたようですね。
おわりに
このシンラプトルのフィギュアはギガノトサウルス・カロリニィと違ってVitaeのシリーズでは小型なほうのフィギュアです。
コンパクトな割には皮膚の細かい造形もできていて良いのですが、顎の分割線をもう少し目立たなくしてくれるともっとリアルに見えると思います。
Vitaeのラインナップを調べてみると、中国の恐竜を中心にしたフィギュアがそろっています。
このメーカーでしか立体化してない恐竜もいるので、また機会を見つけて購入したいと思います。
次のVitaeはシノケラトプスあたりがいいですかね。
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