★★★★☆(4点/5点)
モササウルスとは?
7800万年前~6500万年前の白亜紀後期に生きていた海棲爬虫類で、厳密いうと恐竜ではないです。
世界各地で化石が発見されており、北米やヨーロッパだけでなく日本でも見つかっています。
その姿は手足がヒレに変わった大きなワニそのもの。
ただ、ワニよりもはるかに大きく、全長は12~18m、体重は40トンにもなります。
当時の海で生態系の頂点に立っており、魚やイカだけでなく、硬い殻を持つアンモナイトや他の大型海棲爬虫類まで、何でも食べていたようです。
世間で一般的に知られるようになったのは、映画「ジュラシックワールド(2015年)」に登場してから。
実際の2倍はあろうかと思えるほどのデカさで、映画のクライマックスでは目玉恐竜のインドミナスレックスを水中に引きずり込んで倒したことで一躍有名になりました。
モササウルス・プレミアムフィギュア(セガ)レビュー
ゲームセンターでのセガプライズの景品でした。
なので、非売品なのですが、今ではアマゾンなどで購入することができます。
大きさは長さ約25㎝、高さも台座含めて約25㎝。
サイズ感はフェバリットソフトモデルより少し大きい感じです。
箱に入っているときは、胴体、尻尾、台座の3つのパーツに分けて入れられています。
はめ込むだけなので組み立ては簡単です。
躍動感たっぷりのスタイルで、いろいろな表情が楽しめる
モササウルスが大きく口を開き、うねるようなスタイルのため、かなり躍動感のあるフィギュアになっています。
お腹にボールジョイント部分があり、ここで姿勢に角度をつけます。
角度によっていろいろな雰囲気を出すことができるので、自分のお気に入りのポージングを探すのが楽しいです。
私としては、上から降りてきたようなスタイルが好きですね。
全身のウロコが、デコボコしたモールドで表現されています。
顔面は特にウロコがひとつひとつはっきりしており、造形は細かいです。
一方、尻尾のほうはややのっぺりした感じに作られています。
景品とは思えない顔の細かい造形。塗装もはみ出しなし。
このフィギュアは顔の出来が秀逸です。
表面の小さいウロコだけでなく、口内の隆起や舌、二重になった口奥のキバもしっかり作られています。
塗装のはみ出しは全くなく、口内と歯の塗り分けもしっかりされています。
また、二重のキバもちゃんと独立して白く塗られています。
材質が何なのか確認できませんでしたが、けっこう固い素材でできていて、キバを指で強く押すと痛いです。
ワニのような体に4枚のヒレ。でも、生物学的にはオオトカゲに近縁。
円筒状の胴体に4枚のヒレが付いています。
上から見るとワニそっくりです。
生き物としては今のオオトカゲに近いらしいですが。
背中には突起の列が3列あり、突起のトゲは一つ一つ細かく作られています。
皮膚は頭のほうから胴体や尻尾になるにつれて、つるつるとした滑らかな感じになっています(ちょっと写真ではわかりにくいかな)。
背中は少し光沢のある塗装になっているので、人によってはおもちゃ感を感じるかもしれません。
個人的には気にならないです。
お腹側は光沢のないマットな薄グレー塗装。
ヒレにも細かいシワが入っています。
色の薄いお腹側から見ると、ヒレの分割線が見えやすいですが、背中側から見ると、色が濃いためあまりわかりません。
このフィギュアで無理やり欠点を見つけるなら、尻尾の分割線が分かりやすい点でしょうか。
ヒレと胴体の分割線より隙間が少し大きいんですが、めちゃくちゃ気になるというほどではないんじゃないかと思います。
尾ヒレの形状は最新の学説のものではない
尻尾は体とほぼ同じ長さ。
全長の半分を占めていて、S字型に作られています。
この尻尾のおかげで、フィギュア全体が動きのある印象を受けます。
尻尾は根元から先端にかけて単純に細くなっておらず、先端のほうが幅広でヒレっぽくなっています。
ワニの尻尾もこんな感じすね。
しかし最近の研究からは、モササウルスの尻尾の先はサメのような三日月形をしていたと言われています。
恐竜の研究は進歩が速いですね。
2015年の映画なのに、もう古いデザインになりそう。
その他
台座はジュラシックワールドのロゴが入っています。
続いて箱です。
パッケージ表にはモササウルスのフィギュア写真。
それと、シリーズロゴとのシリーズ準主役的キャラのヴェロキラプトルが。
裏面は組み立て方と注意書き。
説明書などは特に入ってなかったです。
おわりに
正直なところ、ゲームセンターの景品なのであまり精巧さに期待してなかったんですが、けっこうよくできています。
胴体のグレーの塗装が少し安っぽく感じるところもありますが、このフィギュアはとにかく全体の造形がいい。
特にキバや口の中などの顔の作りと、口内塗装が丁寧なのは素晴らしいです。
モササウルスがうねるようなスタイルで躍動感もあるのもgood。
おまけに30㎝弱のボリュームがあるので、飾っておいても割とインテリアとして映えます。
ただ、このフィギュアのいちばん素晴らしいところは、ボールジョイントを使って自由な角度をつけられるところです。
ボールジョイントをグリグリ動かして固定できるので、映画のように下からかぶりつくようなポージングにしたり、右に急旋回するようなポージングにしたり、何通りも楽しめます。
自分の好みで様々な表情をつけられるので、私は定期的に姿勢を変えて眺めて楽しんでいます。
今まで固定式のフィギュアしか持っていなかったので分からなかったですが、こういう動きをつけられるフィギュアもなかなかいいですね。
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