★★★☆☆(3点/5点)
フェバリットから恐竜博物館限定で発売されているソフトモデルシリーズです。
以前ご紹介した「ズケンティラヌスVSシノケラトプス」や「ユウティラヌス・ザ・デュエル」と同じく、2016年福井県立恐竜博物館開催の「恐竜の大移動」展の限定フィギュアになります。
ビスタヒエヴェルソル
ビスタヒエヴェルソルは今から7500万年前の北米に生息していたティラノサウルス上科の恐竜です。
最初の記載は1990年で、部分的な化石が発見されていましたが新種だと思われず、その時はアウブリソドンとよばれる既存の肉食恐竜として扱われていました。
その後はダスプレトサウルスの新種と考えられたりもしましたが、完全な頭骨が発見されて研究が進み、2010年に新種のビスタヒエヴェルソル・セアレイと名づけられます。
名前は「ビスタヒ(地名)の破壊者」という意味です。
成体はまだ頭骨しか見つかっていませんが、その大きさは約9m、体重2tと推測されています。
フィギュアは長さ18cm、高さ7cm。
カラーリングは同シリーズのアロサウルス のようなブルーで、さらにマダラ模様が入っています。
台座が付いているので、台座の凸を左足裏の凹にはめ込んで固定します。
フェバリット ソフトモデルの2足歩行恐竜は変形していて自立しないことがありますが、このフィギュアも例に漏れず右足が前に出過ぎていてうまく接地できません。
なので、お湯で温めて柔らかくしてから矯正し、冷水で冷やして再固定します。
ビスタヒエヴェルソルは一般的な肉食恐竜より上下に高さのある鼻骨をしているそうですが、このフィギュアでは違いがよく分かりません。
まぁ、スピノサウルスよりは高さがあると思いますが。
成体は腕、足、胴体、尻尾の化石が見つかっていません。
前足はティラノサウルスの仲間らしく2本の指を持っています。
ちゃんと爪は黒く塗装されています。
後ろ足は大きく右足を前に出していて、今にもペンタケラトプスに噛みつきそうです。
ふくらはぎなど筋肉もしっかり作られていて、躍動感があります。
両足の第一指の塗装が少し雑です。
右足はちょっとしか塗られていなくて、左足は塗りすぎてにじんでいます。
でも、お尻の穴はちゃんと作られている手の込みよう。
ペンタケラトプス
ペンタケラトプスは7500万年前の北米に生息していた角竜で、ビスタヒエヴェルソルと同地域に生息していました。
体長約8mと最大級の角竜の1つであり、古くから研究の進んでいる角竜でもあります。
フィギュアは長さ11cm、高さ7cmです。
ビスタヒエヴェルソルのフィギュアが9m設定だと、このペンタケラトプスは6mくらいしかない、少し小さめの個体になります。
台座が付いており左後ろ足に穴があるので、台座の突起を差し込み固定しますが、ペンタケラトプスは4足歩行なので固定しなくても自立します。
台座はビスタヒエヴェルソルの台座とかみ合うようにできているのでパッケージの写真通りに2体を並べることができます。
頭はカスモサウルスのように後ろに長くフリルが伸びていて、頭頂部はくぼんでM字になっています。
フリルは頭部の軽量化のため2箇所穴が空いており、フリル周囲は大きめのトゲが並びます。
フィギュアでは穴が分かるように、フリルの中央に2箇所オレンジ色で塗り分けられています。
名前の由来になった5本目の角である頬部のトゲはフリル周囲のトゲよりも大きめに作られています。
右目は塗りが荒く下を向いていますが、左目はちゃんとビスタヒエヴェルソルの方を向いているように見えます。
首の裏は樹の幹と枝に見えるような塗装がされています。
背骨の棘突起が長いんですが、フィギュアも気持ち背中が盛り上がったような感じに見えます。
皮膚のシワや肩甲骨、腸骨のラインも細かく作られています。
前足の指は5本ありますが、そのうち3本の指で体重を支えていました。
こちらもお尻の穴がちゃんと作られています。
尻尾は現代の角竜っぽく短めです。
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