★★★☆☆(3点/5点)
今回はインヴィクタ社のトリケラトプスフィギュアのレビューです。
このフィギュアは20年ほど前に私が初めて購入した恐竜フィギュアの第1号になります。
値段は当時1000円くらいだったでしょうか?
かなり昔のフィギュアなのでスタイルは古めかしいですが、皮膚など細かく作り込まれていて造形自体はすごくいいです。
このフィギュアはロンドンの大英自然史博物館が監修するシリーズもので、他にティラノサウルスやステゴサウルスなど20種類ほどの恐竜が発売されています。
最初の発売が1974年と40年以上も前だけあって、ほとんどの恐竜が旧式の復元となっています。
でも、その懐かしい感じが逆に味わい深いわけです。
このレトロな雰囲気が好きな人にはすごくおすすめなんですが、今はもう製造されていません。
でも、ヤフオクやメルカリでたまに出品されているのを見かけるので、今でも手に入れる機会はありそうです。
eBayでは割としょっちゅう出ているようですよ。
トリケラトプス(大英自然史博物館British Museum『Natural History』恐竜シリーズ)レビュー
大きさは長さ14cm、高さ7cm。
スケールはだいたい1/50で、フェバリットのソフトモデルよりひと回り大きいくらいのサイズ感です。
全体的なフォルムとしては、70年代80年代の恐竜図鑑に出てくるような姿をしています。
当時は肩の位置が腰の位置に比べてかなり低く、尻尾は地面につけて引きずるようなイラストで描かれることが多かったですね。
このフィギュアは前足と後ろ足の間隔が大きく、前後に長すぎると思えるくらいの体をしています。
体が長すぎるせいもあって、からだ全体の大きさからすると頭が割と小さめに思えます。
後頭部のフリルが首と一緒になったような造形になっています。
当時の図鑑の挿絵は、フリルと首はちゃんと別れていたので、この点はこのフィギュアの仕様なのかもしれません。
顔には鼻や耳の穴、まぶたや瞳も作られています。
40年前のフィギュアもなかなかやりますよ。
現代のフィギュアにも負けていません。
現代のトリケラトプスフィギュアでもこんなに丁寧でないものはたくさんありますから。
口は、最近あまり見かけなくなりましたが、フリルの突起部分近くまで裂けています。
頰肉があると食べたものを口からこぼさずにすむので、頰があるのが自然なんでしょうが、当時は口裂けの復元が多かったです。
昔は、前足は肘を横に突き出すような復元だったと思いますが、このフィギュアは脇を締め、足が割と胴体の真下へ生えていて、現代復元に近いようにも見えます。
足は象のような足をしています。
前足の5本目の指は地面から離れていたようですが、この頃はすべての指が地面にベタ付けされています。
後ろ足も同じ。
後ろ足の方が爪の作りがはっきり見えます。
背中の曲線がホント美しい。
今では背中にはトゲがあったことがわかっています。
PNSOのトリケラトプス・ドイルはそこが再現されていました。
背中はワニのような大きな長方形のウロコ板で覆われていて、とても硬い印象です。
一方で伸縮が激しいと思える足や脇腹は丸や楕円に近い形のウロコになっています。
尻尾は地面につけるように、だらんと垂れています。
地面に着くくらいなので、それなりに長めに復元されていましたが、今ではもっと短く後ろへ水平に伸ばすように復元されることが多くなりました。
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