モササウルスとは?
モササウルスは中生代白亜紀(約6500万~7800万年前)の海における最強の捕食者です。
強力な顎を持ち、魚や亀だけでなく首長竜などの他の大型爬虫類も襲って食べていました。
世界各地に生息しており、ヨーロッパや北米、南極、日本でもその化石が見つかっています。
見た目は現代のワニに似ていて、ワニの手足がヒレに置き換わったような姿をしています。
しかし、生物的にはワニよりもオオトカゲに近く、現代のトカゲと同じく鱗竜形類の有鱗目というグループに含まれます。
最近では、尻尾の形状がウミヘビのような櫂(かい)状ではなく、サメのように二股に分かれていたことが分かり、この尻尾で推進力を生み出して泳いだと言われます。
モササウルス・ソフトモデル(フェバリット)レビュー
このフィギュアはフェバリット社のソフトモデルシリーズ最新作(2019年6月時点)です。
大きさは長さ22㎝、幅6㎝、高さ12㎝あり、素材はPVC製です。
原型は恐竜造形の第一人者である荒木一成氏で、最新の学説を取り入れた姿で造形してくれています。フィギュアはモササウルス本体と水をイメージした台座の2つです。
ポージングは海底のアンモナイトや魚を捕まえるために潜っている際の姿を現しています。海棲爬虫類のフィギュアとしては珍しくカラフルで、ブラウンやオレンジ、ベージュなどのストライプ柄になっています。
二重関節で大きく開く口には鋭い歯が並んでおり、噛みついた獲物を逃さないように後方に向かって生えています。
また、ジュラシックワールドのモササウルスと違い、2列目の歯はありません。
舌は荒木氏のオリジナルデザインで、トカゲやヘビと同じように2枚に分かれています。
現生のトカゲやヘビと同じように、モササウルスの頭上にも松果眼があったとも考えられています。
松果眼は光を感じる器官で、人間の場合は脳内に松果体として存在します。
このフィギュアではそこまで再現していないようです。 皮膚の化石から、胴体はウロコで覆われていたことが分かっています。
モササウルスは皮膚組織の化石が発見されており、その化石によるとウロコはヘビのようなひし形だったそうです。また体の上部と下部でウロコの形状が異なっており、上部のウロコは稜線があり下部のウロコは滑らかでした。
獲物を捕まえる際に、ウロコに反射する光を察知されないように背中側のウロコは山稜のようになっていたと考えられています。 完全に水棲に適応していたため両手足全てヒレ状になっています。 近年、プラテカルプスの化石からモササウルスの尾びれはサメのような三日月状で再現されることが多くなりました。
二又に分かれた尾びれは下のほうが長く、強力な推進力を生み出したと考えられています。
泳ぐスピードについては諸説ありますが、あまり速いわけではなく一瞬の加速で獲物を急襲していたようです。
おわりに
今回はフェバリットのソフトモデルシリーズ最新作。
最近手に入れた他のソフトモデルシリーズは変形があったり塗装が雑だったりしてイマイチなものがいくつかありましたが、今度のやつは出来がすごくいいです。
歯の細かい造形もしっかりしているし、塗装ミスもない。
口の中も鮮やかなピンクでしっかり塗られている。
スピノサウルス遊泳ver.の口の中はかなり雑でしたからね。
このモササウルスはフェバリット・ソフトモデルの中では1番のお気に入りです。
フェバリットオンラインストアで980円でしたが、お値段以上の満足感でした。
コメント