スピノサウルスとは?
スピノサウルスは約9700万年前(白亜紀前期)のアフリカ大陸に生息していた史上最大の肉食恐竜です。
魚食性の特徴を持っている恐竜で、魚の動きを探知する鼻先の感覚器官や、獲物をすくい上げる巨大な鉤爪の付いた前腕が発達しており、最近では水中生活に適応した姿で復元されることが多くなっています。
スピノサウルス(フェバリット)
このフィギュアは後ろ足が長く、2足歩行で復元されたジュラシックパークスタイルのスピノサウルスです。
恐竜本体と台座で構成され、左足下の凹凸で接続しています。
個体差なのでしょうが、右足がすこし内側に曲がっているため、台座が無ければ自立できません。(写真では斜めの場所に立っています)
PVC製で、大きさは長さ19㎝、高さは11㎝です。
わりと大きいので存在感があります。
カラーは、実際にはありえないだろうと思えるくらい真っ赤であり、濃い赤と薄い赤を組み合わせることで模様を作っています。
旧スタイルですが、頭はしっかりワニのような細長い形状です。
とはいっても、シルエットがワニのような感じなだけで、細かい顎の噛み合わせは今の復元ほどワニっぽくはありません(コストの関係でそこまで手が込んでいないだけかもしれません)。
今のスピノサウルスは、上顎にくぼみに下顎の円錐状の歯がはまるように復元されていることが多いのですが、旧スタイルは上顎のくぼみがやや小さめです。
後ろ足と比べて前腕は小さめ。
でも、指についた鉤爪は大きく湾曲していて、強力な武器になっていたことをうかがわせます。
フェバリットソフトモデルの肉食恐竜の爪は、小さめに作られていることが多い気がしますが(塗装が雑だからそう見えるのかもしれませんが)、このスピノサウルスの前足の爪はしっかり大きいです。
化石に忠実にするため、意識的に大きくしているのかもしれません。
15mを超える巨体を支える強靭な足。
旧スタイルはティラノサウルスやアロサウルスのように後足が長く2足歩行で、足の指にも水かきはなく、一般的な肉食恐竜のような足をしています。
第1指の爪が黒く塗られていませんね。
赤のままですが、手抜きでしょうか?
スピノサウルス最大の特徴である背びれも、最新の復元とは違って山なりの形をしています。
背びれは、背骨の棘突起が長く伸びたものですが、フィギュアも長い線状の骨の造形が見て取れます。
背びれのフチにあるトゲの位置はこのフィギュアのアレンジです。
最新の造形では棘突起の先にトゲが作られていることが多いですが、このフィギュアは棘突起の先端とはズレた位置にノコギリの刃みたいな感じで造形されています。
スピノサウルス遊泳ver.と並べてみました。
後足が短いと印象はだいぶ変わりますね。
おわりに
以前スピノサウルス遊泳ver.を購入していたので、この旧スタイルver.と並べてみたいと思っていましたが、やっと手に入れました。
なんというか、とても安心感のあるスタイルですね。
いつものやつというか、オーソドックスな肉食恐竜体型で、新説造形もいいですがこっちのスタイルもカッコいい。
後ろ足が短く4足歩行だったことは有力説ですが、発見された化石が成体だけではなく幼体の化石なども混じっていたことも指摘されているので、本当はどんな姿をしていたのかまだわからないみたいです。
今後の研究に期待ですね。
さてフィギュアですが、1,000円フィギュアとしては「買い」です。
20㎝近くあるので、部屋のオブジェとしてなかなかさまになっていていいですよ。
ネットのレビューを見ていると、二足歩行恐竜は台座があっても自立しないのがあるとか書かれていますが、ウチのは大丈夫でした。
ちょっと足が曲がっていましたけど。
買う前にわかればいいんですけど、パッケージされているのでなかなか難しい。
このフィギュアの一番の欠点はこの点かもしれませんね。
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