★★★★★(5点/5点)
今回レビューするフィギュアはW-dragonから発売されている1/35スケールティラノサウルス・レックスです。
おススメ度は★5で、アマゾンなどネットでは1万円前後で売られていますが、ボリュームや精巧さを考えると、価格なりの価値はあるかとおもいます。
中国メーカー製でやや高額ですが、へたな日本メーカーの恐竜フィギュアよりよっぽど出来がよく満足感があります。
このフィギュアは映画『ロストワールド~ジュラシックパーク2』に登場した“バック”と呼ばれるオスのティラノサウルスをモデルにしています。
ただ、ライセンスを取ってないようなので、ボックスなどにはバックだとにおわせるようなことは書いていません。
ですが、キズなどの造形が映画に出てきたT-rex“バック”そのもの。
T-rexのバックというと、劇中では恐竜島(イスラ・ソルナ島)からベビーティラノと一緒に船で米サンディエゴに送られ、街中で大暴れしたあのティラノサウルスです。※サンディエゴ事件と言われています
ペットの犬を食べてしまい、口から犬小屋がぶら下がっているのが個人的には衝撃でしたよ。
あと、サンディエゴの夜景に向かって吠えるティラノサウルスはカッコよかったですね。
最終的には、ベビーと一緒にまた船に乗せられ、島に送り返されてメス(ドゥ:名前です)も一緒に親子3頭で仲良く暮らしている様子が描かれています。
TYRANNOSAURUS REX 1/35 SCALE(W-dragon)レビュー
中国W-dragon社の1/35スケールのフィギュアです。
大きさは高さ15cm、長さ36cmあります。
台座があって、後足裏の穴に台座の金具(支柱)を差し込み固定します。
ですが、台座に固定しなくてもフィギュアはそのまま自立します。
PVC製で表面は硬く、ほとんどへこみも曲がりもしません。
重さは730gでそこそこの重いのですが、同社のスピノサウルスが1kgあり、そのイメージが自分の頭の中にあったため、個人的にはかなり軽く感じてしまいました。
全体的なポージングは何かにほえかかっている一場面を切り抜いているんでしょうが、歩きながらほえているのでサンディエゴの夜景に吠えている場面ではなさそうです。
台座も岩っぽいのでやっぱりサンディエゴに向けてではなさそうですね。
台座の裏にはティラノの骨格がデザインされています。
ザラザラしたプラスチックのようで、特に滑り止めは付いていません。
では、各パーツを見ていきます。
頭は鼻先に縦の厚みがあってジュラシックパークのティラノサウルスの特徴がしっかり入っています。
眼が黄色っぽく、キャラクター感がありますが、まぁ映画のキャラなので・・・これはこれでいいかなと思います。
動物感は薄めです。
鼻先の両側にひっかいた傷がありますが、これがバックの特徴で、映画の設定ではメスをめぐる闘争でついた傷らしいです。
他にも、歯が数本折れている設定らしいのですが、フィギュアはそこまで忠実に再現はされていませんでした。
ちなみに顎は動かず、フィギュア全体でも他に可動箇所はありません。
W-dragonのおもちゃは置き物志向です。
口内の塗り分けもしっかりされていて、歯の塗装が歯茎にはみ出したりとかはないです。
上あごの硬口蓋もしっかり作られていて、見えないところもちゃんとしています。
ジュラシックパークのティラノサウルスは、口が頬まで大きく裂けているのも特徴の一つです。
両目は正面を向いていて、ティラノの特徴の一つである立体視を可能にしています。
皮膚はウロコ状をしていますが、スピノサウルスと比べるとウロコは小さくあまり見えないので、皮っぽい雰囲気があります。
劇中の登場シーンは暗い描写が多くて良く分かりませんでしたが、確かにこんな感じだった気もします。
ヌメヌメした感じがするので個人的にはあまり好きではないですけど。
緑色のトラ柄模様も映画と同じ仕様のようです。
腕がですね・・・・体の後ろのほうに流すようで、なんだか少し不自然。
幽霊の手みたいです。
よく見ると左右の腕で、爪の大きさは対称になっていません。
右手は親指(内側)が大きいのに、左手は人差し指(外側)が大きくなっています。
首や脇腹の皮膚のシワや、筋肉や骨の隆起も丁寧に作られています。
背中側の皮膚はヌメヌメしてなめらかですが、のど元やお腹側の皮膚はたるんだ造形になっています。
頭の位置が尻尾より下になるくらい前のめりになっているので、大きく左足を前に出して支えます。
とても躍動感のあるポーズです。
ハンターたち人間に吠えかかっているんでしょうか?
前のめりになった頭とバランスを取るように、尻尾はやや上を向いて伸びています。
ジュラシックパーク3の再現ではないですが、同社のスピノサウルスと並べると・・・・
スピノサウルスがかなり大きいのが分かります。
スピノが2足歩行だったなら、このくらいサイズが違うんですね。
2回りくらい大きくみえるので、これではティラノサウルスもパワー負けしてしまうかもしれません。
1/35スケールどうしを並べてみました。
左から、Berserker Rex(Nanmu Studio)、ギガノトサウルス(Vitae)、スピノサウルス(W-dragon)、T-REX“Buck”(W-dragon)、ティラノサウルス“ウィルソン”(PNSO)。
2足スピノがややぬけてデカいです。
フィギュアにはティラノサウルスのスペックが書かれたカードが入っています。
化粧箱は黒ベースにフィギュアが描かれていて、スピノサウルスとは違って箱にも手がかかっています。
REXの「X」が十字傷みたいになっているのは、闘争心の高いバックの性質を表しているのかもしれません。
コメント