トリケラトプスとは?
今から6500万年前の北米に生息していた最後の角竜類です。
体長9m、体重8t、頭に3本の角とフリルを持ち、4本足でサイのように歩いていたと考えられています。
ティラノサウルスと並ぶ知名度を誇り、草食恐竜としては最も有名な恐竜です。
トリケラトプス(フェバリット)レビュー
大きさは長さ18㎝、高さ8㎝で、全身緑色で塗装されたフェバリット社のソフトモデルです。
テカリがあって塗装もやや雑なのでおもちゃ感が強めです。
台座はなく、4本の足で安定して自立します。
頭の角は大きくて1.8mにもなり、メスや縄張りをめぐる同種との抗争や肉食恐竜への対抗手段として用いられたようです。
このフィギュアの角は型取りが雑なのか、右に曲がっていて元に戻りません。
角の塗装も剥げているところもあり、イマイチ出来が良くないです。
口には固いクチバシを持っており、地上の植物を食べていたと考えられていますが、一部にはその固いクチバシで恐竜の死肉も食べる雑食性の恐竜だったと考える学者もいるそうです。
フリルで守られている首は太く頑丈ですが、敵(例えばティラノサウルス)に突進してツノを突き刺す衝撃には耐えられず、角を下から突き上げたり、横に切るようにして首を振っていたようです。
ひと昔前のトリケラトプスの前足はガニ股で、ヒジを外に突き出した姿で復元をされることが多かったんですが、左右の足跡の幅が胴体と同じ幅だったことから、実際は足をすぼめて立っていたことが分かりました。
このフィギュアの前足も脇を閉めて手の甲を外側へ向けた最新の説と同じスタイルです。
また、前足の指も親指から薬指までは地面についていて、小指だけ宙に浮いていたことが分かっていますが、そこもしっかり再現されています。
胴体はやや細長く見えます。
もう少し縦の厚みがあってどっしりしている気がしますし、そっちのほうが個人的には好きですね。
前足の上のほうに肩甲骨のでっぱりがあるのがわかります。
トリケラトプスは頭を低くした前傾姿勢のため肩甲骨が高い位置にくる(縦に立っている)んですが、この部分もしっかり作られています。
博物館に展示されているトリケラトプス骨格の肩甲骨は高い位置にあったり低い位置にあったり、標本によってバラバラのようですが、高い位置にあるのが正解みたいです。
博物館で見る機会があったらチェックしてみるといいかもしれません。
後ろ足の指は、化石では中指が最も長いんですが、フィギュアでは人差し指が長いようにもみえます。
尻尾も最近の復元らしく、短く宙に浮いています。
昔は下に垂らして地面を引きずるような復元でした。
おわりに
フェバリット・ソフトモデルのトリケラトプスのレビューでした。
前回のアロサウルスがなかなか良かったので、それと比べると雑な作りだなぁという印象です。
角が2本とも右に曲がっているのと塗装はげがある、目もどこ向いているかわからないし。
ちょっとおすすめ度は低いですが、造形は最新学説に則っていて勉強になるので、手に取って眺める価値はあると思います。
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