★★★★☆(4点/5点)
タルボサウルスは7900~6500万年前の中生代白亜紀後期、現在のモンゴルに生息していた大型肉食恐竜です。
名前は「警告するトカゲ」という意味です。
ティラノサウルスに非常に似ていますが、前肢がやや短めなのと高等部の幅が狭い点でティラノサウルスとは違っています。
大きさもティラノサウルスとほぼ同じ10~12mで体重は4~5tあり、2011年に中国のズケンティラヌスが命名されるまで、長い間アジア最大の肉食恐竜と言われていました。
タルボサウルス(ver.鱗)(神流町恐竜センター)レビュー
このタルボサウルスのフィギュアは、群馬県の神流町恐竜センターオリジナルフィギュアです。
センターに展示されているタルボサウルスがモチーフで、フィギュアの製作は全てセンター内で行われています。
型取りから塗装まで手作業のようです。
素材はウレタン樹脂製でできており、軽くて固いです。
サイズは明記されていませんが、全長が約23㎝なので1/45スケールくらいでしょうか。
ポージングはよくある「口を開けながらのっしのっし歩く」スタイルで、昔ながらの茶色い鱗に覆われた姿をしています。
足は台座に固定されていて離れません。
また、アクションフィギュアではないため可動箇所もありません。
頭は体格の割に大きめで、縦横ともに厚みがあります。
鱗は一つ一つ細かく作られています。
口の中もしっかり造形されており、色は鮮やかなピンクになっています。
歯の塗装もはみ出しはなくきれいに塗られています。
歯が白すぎて少しおもちゃ感があるかもしれません。
前から見ると目がやや横向きに付いているのが分かります。
ティラノサウルスそっくりな恐竜なので、もう少し正面に向けたほうがいいかもしれません。
目の塗装は、白目の部分が体と同じく茶色に塗られたままになっていて、黒目だけが見えるため、クリクリとした可愛らしい目をしているように見えます。
腕はティラノサウルス科らしくかなり小さくなっており、先端に2本の指が付いています。
爪と指の色もちゃんと塗り分けられています。
背中には後頭部からトゲが生えており、尻尾のほうまで続いています。
その両脇には小さなコブの列もあります。
脇腹には肋骨のデコボコや細かいシワも表現されています。
フィギュア全体に言えますが、鱗もしっかり作られていて、とても手が込んでいます。
足は太く長くしなやかな印象ですが、足首が少し細すぎる気もします。
大腿部の大きさの割に地面を踏みしめているつま先部分が大きいです。
第一指の爪も指と一緒にされることなくちゃんと造形されていて、皮膚とは少し違う土色になっています。
台座には小さな岩や恐竜の骨が。
表面は細かくザラザラした感じになっています。
太くやや短めの尻尾はしならせていて動きのある造形になっています。
先端のほうは縞々模様です。
よく見ると尻尾の脇にコブの列があります。
おわりに
神流町恐竜センター製のタルボサウルスフィギュアでした。
感想としては、鱗の造形や複雑な塗装など結構細かい所までよくできていると思います。
皮膚のシワや皮膚の上から見える骨、全身の鱗がしっかり表現されているため、のっぺりした感じにならず、とてもリアルです。
色も茶色をベースにした落ち着いたカラーリングなので、私のお気に入りの1つになりました。
この「リアルシリーズ」はタルボサウルス以外にもディノケイルスやチンタオサウルスなど、恐竜好きなら知っているかもしれないけど、あまりメジャーじゃない恐竜たちがいくつか出ていて、面白いラインナップです。
恐竜博2019でもタルボサウルスVSデイノケイルスが再現されていまし、フィギュアのほうでもデイノケイルスと白亜紀のモンゴルでのライバル対決を再現してみたいところです。
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